妊娠中のママたちが家事の中で一番大変と感じるお風呂掃除。どのように対処するのがいいのでしょうか。
妊娠中の家事
妊娠中は極力、身体に負担がかからないように生活することが大切ですが、なにもしないというわけにはいきません。
家事もその中のひとつです。できる範囲で体を動かすことは重要ですし、母子の健康にもつながります。
掃除機かけや拭き掃除、洗濯干し、取り込み、トイレ掃除やお風呂掃除などの日常の家事。
妊娠前や妊娠初期の頃はできていた家事ですが、妊娠すると月日と共に体型が少しずつ変わってきます。
妊娠後期に入るとお腹が大きくなることで困難となることが多々でてきます。
また妊娠初期であっても、つわりやそのほかの体調不良により思うように動けないことがあるでしょう。
このように妊娠は女性の身体に大きな変化をもたらします。
なによりも妊娠中はママの身体と赤ちゃんのことを一番に考えなくてはいけません。
いつもどおりの生活を心がけながらも、お腹の赤ちゃんに危険が及ばないように気を付ける必要があります。
普段の家事とはいえ、妊娠中には大けがにつながったり、赤ちゃんに影響を与えてしまう可能性がある危険が隠れているので
いつも以上に注意が必要になります。
妊娠中のお風呂掃除の注意点
妊娠中の家事で最も危険性が高いと考えられるのはお風呂掃除です。
浴室では、床面が濡れることで、足元が滑りやすく不安定になります。それがきっかけで転倒事故につながることは
ママの身体だけでなくおなかの赤ちゃんにも影響を与えかねません。
またお腹が大きくなると、立ったり屈んだりといった動作が大変になってきます。
地域の両親学級などでは、パパの妊娠体験でお風呂掃除の大変さを伝え、積極的に掃除をするよう促す場合もあるほどなのです。
妊娠中に無理な体勢をすることは、お腹の圧迫や腰痛につながり、体調に異変が起こることが考えられるからです。
また妊娠初期ではつわりによって、さまざまな臭いに敏感になる人も多くいます。
お風呂のこもったにおいがダメになったり、お風呂洗剤によって吐き気をもよおしたりする場合もあるかもしれません。
このように妊娠中のお風呂掃除は、体調と相談しながら十分に気を付けて行う必要があります。
妊娠中のお風呂掃除のコツ
妊娠中のお風呂掃除はできるだけ代わりにやってくれる人にやってもらうことが望ましいといえます。
しかしどうしても自分がやらなくてはいけないという場合もあると思います。
そんな時にできるだけ安全に且つ、体力を使わない程度に簡単に済ませられるようなコツをみてみましょう。
お風呂掃除は入浴時に短時間で
夏場は蒸し暑く、冬場は冷えがちな浴室。暑い中でのお風呂掃除は妊娠中にとってはとてもつらいもので、体力を消耗します。
また妊娠中の冷えは身体によくありません。冬場はとくに冷える浴室、掃除は短時間で済ませるようにしましょう。
これらをふまえ、妊娠中のお風呂掃除は入浴中に行うことをおすすめします。
なんといってもお風呂に入るついでなので、浴室に行く回数を減らせる、服が濡れる心配がない、バススツールなどに座りながら気になる部分をササっと掃除できる、十分に温まった浴室で汚れが落ちやすいなど
簡単にお風呂掃除ができるメリットが多くあるのです。
便利グッズなどを使って簡単に
まだお腹が大きくなっていないから大丈夫と思いがちな妊娠初期では、別の問題があります。
つわりによる体調の変化で特定の匂いが苦手となったり、吐き気を感じることがあるからです。
これらは人によりさまざまな症状として現れますが、中には浴室の匂い自体に拒否反応があることもあれば、浴室洗剤の匂いがダメになることもあります。このような場合も含め、お腹が大きくなってきても継続してできるお風呂掃除に
便利なグッズをそろえておくといいかもしれません。
シャワーだけで済ませる
夏場や暖かい日であれば、浴槽にお湯を張らずにシャワーだけで済ませるのもひとつの方法です。
浴室の中で最も掃除が大変な浴槽を使わないことによって、毎日のお風呂掃除を簡単にすることができます。
できるときにできる範囲で少しずつ
毎日決まった掃除をしなくても、汚れが気になる部分を少しずつ、という作業を繰り返し行います。
少しずつの積み重ねと繰り返しで、ゆくゆくは全体がキレイになります。
日々のお風呂掃除の時間を一気に短縮できるメリットがあります。
妊娠中は身体にさまざまな変化をもたらすため、お風呂掃除をする際には自身の体調をよく見極めながら無理をしないように心がけてください。
妊娠中のお風呂掃除で使える便利グッズ
妊娠中にお風呂掃除を行う際は便利グッズをフル活用しましょう。自分に合ったグッズを使用することで無理なく簡単に掃除ができます。
こすらないお風呂洗剤
シュッとするとミストが泡となりじわーっと広がり、皮脂汚れやせっけんカスを浮かせてくれます。
1分待って流すだけでお風呂掃除が完了します。浴槽から洗い場の壁や床まで浴室全部に使えます。
スポンジでこする作業を省略できるのは、簡単なだけでなく時短にもつながります。
無香料、無着色、刺激臭なし、無添加などの浴室洗剤
洗剤の匂いで気分が悪くなったりする場合には、においの少ないものや無添加の洗剤などを選ぶようにしましょう。
無香料であれば、掃除後も香りが残ることもなく安心です。
柄のついたスポンジ
お腹が大きくなると、屈んだりすることが大変になります。
お風呂掃除に欠かせないスポンジに柄がついたものであれば、屈むことなく洗うことが可能になります。
伸縮するものもあり、自分や浴室に合わせた長さで利用できるタイプもあります。
メラミンスポンジを使用しているものであれば、洗剤を使うことなく水だけでキレイに掃除ができるので簡単です。
スクイージー(水切りワイパー)
カビなどの原因となる水滴を取り除くためのグッズです。
お風呂の終わりに水滴が溜まりやすい部分などをさっと水切りしてあとは浴室を乾燥させるだけで
カビや水あかの発生を抑えることができます。
これだけで、毎日のお風呂掃除がぐっと楽になるでしょう。
電動ブラシ
柄のついたブラシが電動で高速回転することで、力を入れてゴシゴシする必要もなく立ったまま掃除ができます。
ブラシの付け替えで洗い場だけでなく、浴槽の中もらくらくです。
洗剤からスポンジ、ブラシまで、お風呂掃除が楽になる便利グッズは他にも多く存在します。
これらは妊娠中だけでなく、赤ちゃんが生まれたあとの忙しい生活の中でも重宝するアイテムといえます。
まとめ
妊娠中のお風呂掃除は、お腹を圧迫したり、腰を痛めてしまうような動作がたくさんあります。
また足元が滑りやすく転倒にもつながるため、十分注意しながら行う必要があります。
妊娠中初期や後期にかかわらず、お風呂掃除はできるだけ誰かに代わりにやってもらうことがなによりも安全です。
代わりにやってくれる人が身近にいないという場合でも、日常の家事を行う家事代行業者などの利用も選択肢のひとつといえます。
家事代行業者は家事のプロなので、安心してお風呂掃除を任せることもできると考えられます。
妊娠中は、なによりもママの身体と赤ちゃんを一番に考えるためにも無理をしない妊娠生活をおくりましょう。